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1:dwsk_w
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2016/07/16 (Sat) 15:34:51
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「(セリフが入る俳句)」のガイドライン
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2:dwsk_w
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2016/07/16 (Sat) 15:46:34
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「はい」と言ふ「土筆摘んでるの」と聞くと 小澤實
襤褸市や「感心せんと買うてくれ」 小澤實
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3:dwsk_w
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2016/07/16 (Sat) 21:00:10
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新樹ならびなさい写真撮りますよ 藤後左右
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4:dwsk_w
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2016/07/16 (Sat) 21:01:15
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仰山に猫ゐやはるわ春灯 久保田万太郎
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5:10key:
2016/07/17 (Sun) 00:33:24
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あやまちはくりかへします秋の暮 三橋敏雄
生き死には繰り返しません年の暮 林桂『ことのはひらひら』
※「悼・三橋敏雄」の詞書。漢字に総ルビ
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6:わ
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2016/07/17 (Sun) 16:40:29
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がんばるわなんて言うなよ草の花 坪内稔典
*これは二重。ようするに、《「「がんばるわ」なんて言うなよ」草の花》、というかたち)
うしろより来て秋風が乗れと云う 高野ムツオ
春の山たたいてここへ坐れよと 石田郷子
買つて来いスパイ小説風邪薬 丸谷才一
殺さないでください夜どおし桜散る 中村安伸
寂しいと言い私を蔦にせよ 神野紗希
みんな夢雪割草が咲いたのね 三橋鷹女
さやうなら霧の彼方も深き霧 三橋鷹女
ぺんぺん草をつさんは気が短けえんだよ 北大路翼
やあといふ朝日へおうと冬の海 矢島渚男
太陽をOH!と迎へて老氷河 鷹羽狩行
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7:わ
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2016/07/17 (Sun) 17:07:36
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ニコよ!青い木賊をまだ採るのか 横山白虹
楡よ、おまえは高い感情のうしろを見せる 加藤郁乎
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8:わ
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2016/07/24 (Sun) 16:14:17
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いろいろあらーな夏の終りの蟬の声 川崎展宏
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9:さ
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2016/07/24 (Sun) 23:51:18
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青蛙おのれもペンキぬりたてか 芥川龍之介
浮浪児昼寝す「なんでもいいやい知らねえやい」 中村草田男
泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む 永田耕衣
ワタナベのジュースの素です雲の峰 三宅やよい
大粒の雨が来さうよ鱧の皮 草間時彦
あたたかい雨ですえんま蟋蟀です 三橋鷹女
短夜や乳ぜり啼く兒を須可捨焉乎 竹下しづの女
吊るされし鮟鱇何か着せてやれ 鈴木鷹夫
貧相な山茱萸これはこれで好き 飯島晴子
葛の花来るなと言つたではないか 飯島晴子
梟に「ほう」と感心されもして 野中亮介
雨かしら雪かしらなど桜餅 深見けん二
西へ行け東へ行けと牛蛙 大串章
渡り鳥見えますとメニュー渡さるる 今井聖
春は曙そろそろ帰つてくれないか 櫂未知子
揚雲雀空のまん中ここよここよ 正木ゆう子
魔がさして糸瓜となりぬどうもどうも 正木ゆう子
春の夜のせんだみつおがまだゐたか 仁平勝
鮎汲みに使ふかこんなポリバケツ 辻田克巳
向うでも綺麗でゐなよ秋彼岸 加藤郁乎
近くまで来たのでと言ふ秋桜 鈴木鷹夫
桜散るあなたも河馬になりなさい 坪内稔典
じゃんけんで負けて螢に生まれたの 池田澄子
鳥渡れひかりが苦くなる前に 鎌倉佐弓
蝌蚪を追ひ継母だものと少年言ふ 有馬朗人
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10:わ
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2016/07/25 (Mon) 09:59:48
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麿、変? 高山れおな
なんとなく生きてゐたいの更衣 攝津幸彦
冬と云う口笛を吹くやうにフユ 川崎展宏
握りつぶすならその蝉殻を下さい 大木あまり
妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね 橋本夢道
酒止めようかどの本能と遊ぼうか 金子兜太
おまへの倫理崩すためなら何度でも車椅子奪ふぜ 御中虫
落葉降りやまずいそぐないそぐなよ 加藤楸邨
まさしくけふ原爆忌「インディアン嘘つかない」 中村草田男
木瓜の春ヌードに現抜かすなよ 石田波郷
ポストモダンって?テレビ画面の牡蠣旨そう 池田澄子
先生が死んでおられる冬麗 嫌だ 池田澄子
煖炉灼く夫よタンゴを踊らうか 三橋鷹女
秋の蝶です いつぽんの留針です 三橋鷹女
酒を下さい 夜の調律が出来ません 高柳重信
塚も動けわが泣く声は秋の風 松尾芭蕉
雀の子そこのけそこのけお馬が通る 小林一茶
宿かせと刀投出す吹雪哉 与謝蕪村
これはこれはとばかり花の吉野山 安原貞室
○ねとすぐいふ子に秋の金魚かな 髙柳克弘
(禁止ワード制限にひっかかってしまいました。○には「死」が入ります)
歌はいい歌はいいねえなどと桃 しなだしん
梨を落とすよ見たいなら見てもいゝけど 外山一機
先生の背後にきのこぐも綺麗 谷雄介
今日は晴れトマトおいしいとか言って 越智友亮
めだか、3号機のかわりなんていないの 内田遼乃
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11:わ
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2016/07/25 (Mon) 12:22:23
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まだ出ていない名前をいくつかあげると、
汽笛一声ヒヨコが咲いたよヒヨコが 鳴戸奈菜
さういふものに私はなりたくない 筑紫磐井
どこの莫迦が人など造つた へい、あッしが 関悦史
恐竜には致死量の憂愁だつたか 松本恭子
電話口に来てバイバイが言える子になった 住宅顕信
どかと解く夏帯に句を書けとこそ 高濱虚子
いくらでもあるよひとりのわらび採り 橋本多佳子
「死んだばかり」と突き出す玉蟲その俳諧 竹中宏
あと、
毎年よ彼岸の入に寒いのは 正岡子規
は当然ここにも入りますね。
それから、こんなのも――
Thou too Brutus!今も冬虹消えやすく 加藤楸邨
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12:わ
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2016/07/29 (Fri) 10:29:12
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>>10
先生が死んでおられる冬麗 嫌だ 池田澄子
について。これは『豈』51号に掲載の新作100句「それとも花は」でのかたち。
句集『思ってます』(ふらんす堂、2016年)には、
先生が死んでおられた冬麗 嫌だ
とあり、こちらがより新しいです。いずれも「嫌」に「や」とルビ。
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13:わ
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2016/08/12 (Fri) 21:52:17
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ママ今日の松茸が大きすぎるよ 澤田和弥